習字の後、珍しく素直にnamoが筆を洗っていた。洗面所に真っ黒な水を溜めて嬉しそうにじゃぶじゃぶしている。。。
本当はすずりも洗ってって言われてるねんけど。これ、どーしたらいい?
え?硯??前いつ洗ったっけ?
namo、あらったことない。
と言って、見せてきた硯には墨の塊と半紙のカスのようなぼろぼろしたものが硯と一体化するように、べっとりとこびりついている。
こんなもん洗面所で洗ったらあかん!!傷だらけの真っ黒けになる。風呂場で洗うんや。あぁー思い出した、ほぼ1年前に、私風呂場で硯洗ったな。↓
うーん。これは手強そう。プラスチックケースに硯を入れて、お湯につけて、ご飯食べるあいだ、ふやかしてみるか。。。
namo、はやく硯とともに入浴したいために、すごい勢いで食べ終わって、さっさと風呂入りに行った。
私とおチビはまだご飯食べてるのに、風呂場から、ママ〜!って呼ぶ声聞こえてくる。とりあえず、無視。
その後も2分おきぐらいに、ママ〜!ママ〜!!
と何度も呼ばれ、嫌な予感しかしない。
意を決してみにいったら、風呂場、大惨事。
風呂、あんまり掃除してないから、ヌメリに墨が絡みつき、床が真っ黒になってる。namoは、メラミンスポンジで硯をゴシゴシこすっている。永遠に流れ出る墨液、そして墨のかたまりと削れたメラミンが一体化したカスが大量に散らばっている。
できれば、そのプラスチックケースから出さずに、中で洗って欲しかった。しかも何で脱衣所まで墨ポタポタ垂れてるんよ!!あちこちについてるやん。もー!ちょっと、考えてよ!
って、イライラして言うと、
黒いカスをゴミ箱に捨てにいってん。namo初めてなんやから!やり方わからんに決まってるやんか!初めて硯あらってんからさぁ!
と、言い返してくる。裸で。真っ黒になって。硯にはまだ墨がこびりついてる。先は長そう。。。
とりあえず、硯はもういいから、あたたまってから、出てきなさい!
リビングに戻るとおチビがまだご飯食べていて、
ママ、ちょっとこの茶色いやつ食べられへんねんけど。
と言う。
この日の晩御飯はビビンバ丼。茶色いやつってゼンマイのことか。ほなその茶色いのは残していいから他は食べ。
しばらくすると、今度は風呂入ろうとしたお姉のブチギレた声聞こえてきた。
ぎゃー!何これ!namo!namo!!!ちょっと!namo!!!汚い!!
namoは無視を決め込んでいる。と言うより本当に聞こえてないのか?いつものパターン。キレるお姉をなだめ、我慢してそのまま風呂入るように伝える。
ここで私は、ベッドで布団にくるまってしばらく無になることにした。全てを忘れ、しばし瞑想タイム。
お姉が風呂から出た後、そっと風呂場を見たら、洗い場中にちらばっていた墨とメラミンのカスがそのまま流され、ヌメヌメの排水溝にすべてひっかかっていた。髪の毛と、黒いメラミンのカスと、ヌメリの混合物が詰まっている。
オェー!見なかったことにしよう。
床の黒いのはnamoに磨かせることにした。風呂磨くブラシと洗剤を渡して、今すぐやらないとどうなるかわかっとるな?と圧をかけた。
リビングに戻ると、おチビが、やっぱり食べられへん。と言う。
見ると、ほぼ手付かずのビビンバ丼。上に乗ったお肉だけ食べて、あとはぐっちゃぐちゃになってる。
えー?1時間くらい食べてたやん。なにしてたん?どうせ、おやつ食べすぎて食べられへんのやろ。もういいわ、ごちそうさましなさい。
ぐちゃぐちゃの食べ残し、もう誰もさすがにこんな残り物、食べられへんから、捨てるか、、、とビニール袋に入れる。もったいないなぁ。と思ったらすごくイライラが込み上げてきて、私、ちょっと意地悪な気持ちになった。
おチビ、これ見て。と、袋に入ったご飯を見せた。
これさっきのおチビの残したご飯やけど、ゴミになっちゃった。もったいないよな。ごめんなさいして、この袋、自分でゴミ箱に捨てに行きなさい!
おチビ、袋持って大泣き。ごめんなさいぃぃぃぃ!!わぁぁぁ〜って、悲劇の人になってる。
はじまった、おチビのじぶんしっぱいモード。だけど、さっきもう食べなくていいと言われた時、あーよかった。フゥ〜!って顔したのを私は見のがしてへんで。
さっさとゴミ捨てて、歯磨きして、風呂入って、おねんねです!!!
namoも、お姉も、おねんね!!
もう、限界!
namoのいいところ、筆と硯と風呂の床をあらったところ。
Amazonで254円で新品の硯売ってた!風呂場大惨事にしてまで硯洗う価値あったんやろか?!